2009年1月1日木曜日

謹賀新年 - Yes, we can.

明けましておめでとうございます。
今年も元旦の国立は快晴です。一足早い菜の花畑のように黄色一色に染まったアウェーサポーター席に"YES WE CAN"の人文字(写真)が浮かびあがり、天皇杯決勝の火蓋が切って落とされました。策士石崎監督は、フランサと李を温存して後半勝負というゲームプランでアジア王者ガンバに挑みます。迎え撃つ勝負師西野監督は、心配された遠藤・橋本・明神のベテラントリオを先発に並べながらも、ゲーム途中での離脱に備えて交替カードを最後まで控える慎重な采配。仕掛ける柏に、受けて立つガンバ、という前半の展開で、再三柏が好機を作ります。ガンバ藤ヶ谷の再三の好セーブが柏の「We can」の夢を弾き返します。前半を終わって0-0のスコアは両チームにとって予定通りだったと思います。ここで両監督が動きます。柏はプラン通りフランサを投入。一方、ガンバは遠藤をトップ下からボランチに下げて、メンバー交替無しでリズムを変えます。遠藤が中盤の底からボールを散らすことでガンバが徐々にゲームを支配し始めます。フランサの絶妙なヒールパスは魅せてくれましたが、前半安田を押し込んでいた太田をベンチに下げてしまったことで、柏のサイドからの攻めのパターンが失われ、流れは明らかにガンバに傾きました。それにしても、怪我の為明らかに本調子でない遠藤はさすがでした。前線から駆け戻ってフランサのシュートに体を投げ出した執念と播戸のゴールを演出した研ぎ澄まされた勝負勘はJリーグ現役選手の中では図抜けたものがあります。W杯やクラブ選手権という世界の舞台で輝かせたい選手です。
柏の「Yes we can」はガンバの執念にはね返されましたが、今年は正に「Yes we can」の年になると思います。世界恐慌により、90年代を引きずった多くのバブリーな価値観が消滅し、今、世界は新たな価値観に裏打ちされた新たな社会を創造出来るかどうかが問われています。それは「再生」ではなく、「創造」なのです。「Yes we can」という信念をもって立ち向かわなければ絶対に達成出来ないテーマです。2009年が終焉の始まりではなく、新たなる時代の幕開けの年となることを信じつつ、謹賀新年。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

大変にご無沙汰して居ります。
お年賀状から遣ってきました!
我が家の娘達もサッカー大好きです。
昨年は娘達の学校のお隣の都立M高校サッカーで燃えましたが今年は寂しいです!
娘達は鹿島のフアンですが、近くのFC東京にも高校の先輩がいるので遊びにいったりしてます。そうそう、師匠のブラジルギターのK氏はその昔、”紙風船”のバックで弾いてたそうです。嬬恋、懐かしいです。昨年機会があり南こうせつをかぶりつきで観覧しsaudadeでした。♪
長々と失礼しました。
これから時々覗かせていただきます~!

名波ジャパン10 さんのコメント...

Yakoさん
コメントありがとうございます。
みんな、それぞれの人生を歩んでいるのですね。それぞれの人生の一片に触れさせて頂くことで無言の励ましを頂く思いです。
Saudade=郷愁+切なさ?ボサノバのキーワードのようですね。日本語でいう「もののあわれ」?