2012年9月5日水曜日

バンビ、ぬりかべに跳ね返される

試合前は、ヤングなでしこが、ドイツの高い壁をどう攻略していくかと思いを巡らせていました。平均身長差10cm。ドイツの平均身長170cmをヤングなでしこのスターティングメンバーで超えていたのは、サイドバックの浜田のみ。写真は試合前の整列時の写真ですが、遠近が完全に無視されて、ドイツ、審判、ヤングなでしこの順に階段状に低くなっているのが判ると思います。しかし、高さ以上にヤングなでしこがてこずったのが、ドイツのコンパスの長さと身体の厚み・重さ。重厚長大対策は、日本代表に共通する課題のようです。かくして、ヤングなでしこ、バンビ軍団の快進撃はドイツの重戦車・ぬり壁軍団に文字通り押し潰されてしまいました。得点的には3-0の完敗ではありますが、なす術なく蹂躙された前半の戦い方を後半は良く修正し、後半だけ見れば、互角以上の戦いでした。サッカーは試合を通じて必ず波があります。ドイツのようなタイプのチームはとにかく前後半の初めは力で押してくるので、バイタルエリアを固めて慎重にゲームに入ることが大事です。ところが、乗りに乗っているヤングなでしこは、キックオフ後いつも通り、高い位置でのプレスでボールを奪いにいくイケイケのサッカー。ただ、複数で囲んで奪いにいくだけに、そこを抜け出されると一気にピンチとなってしまいます。1点目、2点目はまさにその失点。完全に入り方を誤ってしまいました。一方、攻めも右サイドからの単調な攻めに終始し、せっかくサイドを突破しても、中央に受け手がいない繰り返しで、前半はわずかシュート2本に抑え込まれてしまいました。
後半は、3点リードでドイツが守備的になったこともあり、立ち上りから日本ペース。ヤングなでしこ達もドイツの選手との間合いをつかみ、1対1でかわせるようになり、パスがつながるようになりました。しかし、再三のチャンスもゴールに繋げることができず、波はひいていきます。
ただ、試合後のインタビューを聴くと、ヤングなでしこ、しっかりと反省を口にしています。一回りたくましくなったヤングなでしこの3位決定戦に期待しましょう。

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