2010年5月11日火曜日

日本代表発表 - チームいぶし銀

地下鉄のドアに日韓戦の広告(写真)が装飾されていました。
36人の代表候補選手が4列になって撮影されています。何気なく見ていて気がついたのですが、2列目までの選手19人のうち、落選したのは平山のみ。構図上真ん中の3列目に配置されたキーパーを除けば、3列目以降で選出されたのは岩政と矢野のみ。この写真外から選出された唯一の選手が川口。この一件を以てしても、今回の代表選出が如何にサプライズに程遠い手堅いものだったかが判ります。田中(達)、石川、香川の3人の中から誰も選出されなかったのが、むしろサプライズでした。チームの纏め役という役割を期待しての選出は、小野やゴンではなく、川口でした。これだけは、うならされた選出であり、岡田監督の仏W杯からの監督としての成長を感じました。マスコミも、「川口のキャプテンシーを期待しての選出」と的確な論評をしていました。マスコミも確実に成長しており、サッカー文化の成熟を感じさせられました。しかしながら、ほとんどのマスコミが川口を第3GKと決めつけていたのは、余りにも軽率といわざるをえません。あと1ヶ月。川口の正GKへの復帰も十分にありえます。
それにしても、ワクワク感のないメンバーになってしまいました。よく言えば「いぶし銀」ですが、いぶし銀は、きらめくゴールドはあってこそ、渋い輝きをみせるもの。せめて、石川と田中を選出して欲しかった。ここは岡崎が昨年の煌めきを取り戻して、爆発するしかありません。本人は「3得点が目標」と言っていますが、それでは当然ながらベスト4に届かない。岡田監督に嫌味を言われているのではないでしょうか。とはいえ、具体的な数字を目標にあげたのは岡崎のみ。その心意気や良し。期待したいと思います。
ところで、昨日、とある隠れ家風小料理屋で隣の大手商社のグループが前田遼一(ジュビロ)の話をしており、ついつい耳をダンボにして、聴き入ってしまいました。話の筋を追うと、前田のお父さんはその大手商社にかつて勤務しており、硬骨漢で有名だったようです。前田もお父さんの血をひいて、自らの信念を頑固に貫き、戦術面で岡田監督と対立してしまったとのこと。それが、J1で結果を残しても、代表に選出されなかった理由ではないかと。なるほど。ただ、今の前田の実力も戦術面での対立に負けてしまう程度のものということ。ジュビロ復活のためにも、更なる成長を期待したい選手です。

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