2010年5月1日土曜日

青の激突

マリーンブルー対サックスブルー。青の激突は10年前だったら黄金カードでした。マリノス対ジュビロ(写真)の日産スタジアムは俊輔人気もあり、2万7千人の観客で埋まり、スタジアムの熱気はあの頃を彷彿とさせるものでした。しかしながら、ゲームの方はかなり色褪せたものになってしまいました。お互いリスクを冒さないプレーで、前半は互いにボールをバイタルエリアに持ち込めず、中盤でのチマチマしたボールの奪い合いに終始。枠に飛んだシュートはお互いに無かったのではないでしょうか。退屈なゲームでした。トップ下からボランチにポジションを一列下げた俊輔は、プレッシャーが緩いこともあり、他の選手とは明らかに次元の違うワールドクラスのパスを再三繰り出していました。ただ、低い位置からのパスだけに、ゴールに直結するラストパスにはなりません。ところが、後半、ジュビロが守備的にラインを下げた為に、結果として、俊輔の位置がゴールに近づき、マリノスの攻めが俄然活性化されます。結局、散々押し込まれて、支え切れずに失点。守備が安定してきたとはいえ、攻めとのバランスが取れてこその守備です。専守防衛では、ゴールを守りきれるものではありません。それに、いつからジュビロはこんな守備的なチームになってしまったのか、残念でなりませんでした。W杯代表メンバーの当落線上にいる前田と山瀬は、爆発的な活躍で最後のアピールをして欲しかったのですが、2人とも気持ちだけ空回りし、走り回るだけでボールに絡めず、こちらも期待はずれでした。久々のJ1観戦でしたが、W杯を前にして悶々とした気持ちは募るばかり。「やれ、やれ。」(村上春樹風)

0 件のコメント: