2014年7月20日日曜日

ブラジルW杯 - スペインの惨敗が暗示していたもの

今にして思うと、あのスペインvsオランダ戦が日本代表惨敗の暗示だったのかもしれません。試合前は、スペイン(写真)のポゼションサッカーが世界の潮流となっていること、オランダの守備陣が日本との親善試合で崩壊していたことを勘案すると、むしろスペインの圧勝を予想していました。それが、5-1という大差でのオランダの勝利。ロッペンのスピードは衝撃的でさえありました。ファンペルシーのダイビングヘッドはスポーツを超えた芸術品でした。しかし、そんな個の力のみで圧勝出来るほどW杯は簡単ではありません。むしろ、注目すべきは、①世界のサッカーは既にポゼションサッカーを超えるところまで進化していたということ、②「自分たちのサッカー」を封印して(オランダの5バック)まで、相手に「自分たちのサッカー」をさせないせめぎ合いから始まるのが世界のサッカーであるということ、③「自分たちのサッカー」へのこだわりが強いほど、僅かな歯車の乱れがチームの崩壊(スペインの崩壊)につながってしまうという3点です。まさに、スペインの敗戦の延長線上にあったのが、ザックジャパンの惨敗だったのではないかと思うのです。

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