2012年7月15日日曜日

いよいよ五輪 ‐ 不揃いの日の丸

男女揃っての国内壮行試合を終え、いよいよロンドン五輪です。サッカーの試合は、日程の関係上、開会式前にグループリーグが開始されます。また、試合は英国各地で開催され、ロンドンの選手村に入る為には、準決勝まで勝ち上がらなければなりません。その意味で、サッカー日本代表はこれまで男女延べで11回オリンピックに出場していますが、選手村で五輪の気分を味わえたのは、わずかに銅メダルを獲得したメキシコ五輪と女子の北京五輪(4位)の2回だけということになります。
さて、7月11日の壮行試合。スタンドには、日の丸の人文字が。これがいまひとつ呼吸が合わず、写真のようにちょっと不揃いに。壮行試合の内容も、同じように不揃いの結果に終わってしまいました。
なでしこは、ほとんどU-20の豪州代表相手に、結果だけみると3‐0の快勝。しかし、1年前、世界を驚かせたあのW杯でのパスサッカーからすると、8割以下の出来でした。男子との練習試合を多く組んで、ダイレクトパスの精度を高め、パススピードを上げようとしている途上なのでしょう。パスミスが多く、コンビネーションにも難がありました。それでも、しっかりと圧勝してしまうのが、世界チャンピオンなでしこの強さなのでしょう。なでしこは、今、更なる高みを目指し、産みの苦しみの真っ只中にいます。なでしこのレベルアップへの挑戦がグループリーグでの戦いを通じて実を結んでいくのか、大きな見所です。澤が復活のゴールを決めたのは、吉兆です。澤を支えるボランチ阪口、そして、シンデレラガールの川澄は絶好調です。GK福元も安定感抜群。この4つの穂(穂希、夢穂、奈穂美、美穂)がなでしこに黄金の実りをもたらしてくれることを祈りたいと思います。
一方、U-23日本代表。ニュージーランド五輪代表に対して、恐らくこれまでで最高の出来のパフォーマンスを繰り広げてくれました。しかし、結果は1‐1の引分け。これがこのチームの現在の限界でもあります。香川か本田がいれば、決定力はかなり改善出来たことでしょう。遠藤か中村憲剛がいれば、一本調子に攻め急ぐ欠点もなくなっていたことでしょう。しかし、既にオーバーエイジも含めて選手選考が終了してしまった今や、詮無い話です。もはやこのメンバーで戦うしかありません。五輪での戦いは極めて厳しいものになるでしょうが、日本らしいサッカーを展開し、あわよくば、サプライズを起こしてもらいたいと願っています。不揃いの日の丸達に悔いなき戦いを。

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