2012年2月6日月曜日

雪の世界から - U-23シリア戦

毎年冬にはYMO(Yuki-Mi-Onsen)と称して、雪の秘湯を訪れる旅をしています。今年は福島復興支援がテーマで、Project名はFunky Sky。喜多方ラーメンを味わい、会津日中温泉でのYMOを満喫し、智恵子の「ほんとの空」を福島が一日も早く取り戻すことを祈念しようという趣旨です。今回は、更に会津若松で冠雪の鶴ヶ城を眺めることが出来ました。土曜日午後から夜半まで降り続いた雪は、景色をすっかり変え、一夜明けて晴天となった日曜日はまさに「雪の世界」が一面広がっていました。雪の壁の間を車が雪を撥ね上げながらノロノロと走ります。人が通るべき側道は雪に埋もれ、車のみが移動の手段となっています。民家の屋根には雪が1m近く積り、至る所で雪下ろしが行われていました。スコップやスノーダンプなどで少しずつ雪を下に落としていく地道な作業を延々と続けなければなりません。若い働き手がいない過疎地では、お年寄りにとって辛く、また、危険な作業でもあります。舞う雪に包まれての日中温泉ゆもと屋での露天風呂は正に極楽でしたが、帰りの送迎バスの中から眺めた雪景色の美しさの下での生活の過酷さには言葉を失いました。喜多方駅に着いてみると、会津若松までの列車は午前中運休。夕方からの出張の為に何としても11時の新幹線に乗らなければならず、タクシーで会津若松まで。運転手さんの機転で会津若松より郡山に近い無人駅の東長原駅に。線路とホーム前方は除雪されていたものの、駅標は写真の通り雪に埋れておりました。
当日夜のU-23シリア戦の結果は、出張先の香港でインターネットで知りました。試合のハイライトはYouTubeで観ました。ホテルのTVでは同グループのバーレーンvsマレーシアのゲームが流れていました。日本の試合のリメーク版の様にマレーシアも折角追いつき、押し気味に試合を進めながら、終了間際にDFが足を滑らせて失点し、2-1の敗戦。権田のミスともいえる2失点といい、気の重くなるシーンでした。引分けでいいところを守り切れなかったシリア戦には、あのドーハの悲劇が重なりますが、決定的に異なるのは、これが最終戦では無いということです。「五輪出場権自力獲得消滅」との新聞見出しもありましたが、これは誤りで、たとえシリアに及ばなくとも、2位同士の闘いを勝ち抜き、セネガルとの大陸間プレーオフに勝てば、ロンドンへの切符を自力で手にすることが出来るのです。雪の壁に怯むことなく、確実に除雪しながら前に進んで行くことが、若きサムライブルーには必要です。そうすることで、このチームに一番欠けている精神的な足腰の強さが確実に鍛えられるはずです。

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