2009年11月22日日曜日

印象・日の出@白子海岸

先週末、白子海岸のテニス村で平均年齢50台後半のメンバーによるテニス合宿を行いました。初日は雨に祟られましたが、室内コートで汗を流し、2日目は朝から快晴。5時過ぎに起床し、白子海岸へ。ほの暗い群青色の空には、明けの明星と爪痕のように細い三日月がくっきりと冴えわたっていました。やがて、曙光が水平線を紫から淡い朱色に染め、白い波頭の彼方から日が昇り始めます。ちょうど日が昇りきった頃に西から流れてきた東雲がたなびき、ファインダーにモネの名画のような絵を描いてくれたのが右の写真です。
人生の中で約20,000回の日の出を見る機会があった訳ですが、日の出を見たのは100回にも満たないかもしれません。ましてや、今回のように遮蔽物や雲に邪魔されずに日の出を丸々見ることが出来たのは、初めてじゃないかと。多くのチャンスが詰め込まれていながら、そのほとんどを見過ごすか、素通りしているのが人生なのかもしれません。
昔、小学生から中学生にかけて新聞配達をしていたことがあります。夜明け前の暗がりの中を、まだ耳に残っているオールナイトニッポンのビター・スウィート・サンバを口ずさみながら、自転車を飛ばしていると、ちょうど汗ばんでくる頃、東の空が白み始め、天空が淡紫色へと染まっていきます。何かが一斉に産まれているような、とてつもない神聖さと高揚を感じたものでした。その頃は、それが何なのか考えるすべもなく、ただただ日の出の一瞬のエネルギーに圧倒されるだけでした。今は、少しはその意味が判る齢になったのかなと・・・。

0 件のコメント: