2009年11月11日水曜日

ゴン、戦力外通告

反町姫から写真付きのメールを頂きました。新潟から磐田まで遠征し、磐田vs新潟の試合を観戦してきたとのことです。両チームのサポの反町姫としては、ホームのジュビロの無残な負け試合に複雑な心境だったようです。写真には「蛙のようにのびた茶野」や「茫然自失の前田」の写真がありましたが、何といっても目をひいたのがこの写真です。ゴン・ゴールと書かれた日の丸の横断幕と大きな似顔絵が、ベンチ外でピッチに出てくるはずもないゴンを待ちわびています。
戦力外通告をし、フロント入りの要請を行ったのがチームとしての当然の選択なら、現役続行の為に他チームへの移籍を表明したのもゴンとして当然の選択。わずか10cmのパスのブレに引退を決意した名波と、1mの体力の衰えを気力で補える限り現役続行にこだわり続けるゴン。それぞれの美学です。
先日、某大学薬学部の教授とお話する機会がありました。その先生は、薬剤師が世間から医療人として認められていない現状を憂い、薬剤師の意識にもその原因の一端があるとおっしゃっていました。すなわち、「多くの薬剤師が薬を出すことを業務と考え、患者の健康を回復させ、結果的に薬を出さなくてもいいようにするという本来の任務を忘れている。だから、患者を起点とした医療人の仲間入りが出来ないでいる。」というわけです。ゴンが体を投げ出して泥臭くゴールを目指す姿勢は、チームメイトに勇気を与え、サポーターに感動を与えてきました。ゴンが今なお追い続けているのは、単なるゴールではなく、ゴールの先にあるサッカーの素晴らしさなのです。ゴンが偉大なアスリートとして愛され、尊敬されている所以です。教授の話に繋がるものを感じました。ゴン、藤田、名波・・・。サッカー魂の伝道師達がいつの日か指導者としてジュビロや日本代表に戻ってくる日を待ちたいと思います。それまでは、プレーヤー中山、藤田、解説者名波を精一杯応援していきましょう。

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